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世界遺産白川郷・五箇山 |
白川郷・五箇山の合掌造り集落 |
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日本の世界遺産E 白川郷・五箇山の合掌造り集落白川郷・五箇山の合掌造り集落(1995年 文化遺産登録) 合掌造り家屋は、江戸中期から昭和初期まで白川村から富山県の五箇山地区にかけて建てられました。古い建物で築300年と言われています。しかし、昭和20年代から始まった庄川流域の電源開発によるダム建設により集落が水没したり、小集落の集団離村や火災による消失もあり、合掌家屋が転売・消失しました。大正13年に約300棟あった合掌建物は、昭和36年には190棟に激減しました。 昭和40年代に荻町集落の地域住民による、保存運動が始まりました。昭和51年には、国の重要伝統的建造物保存地区に選定され、平成7年に世界遺産に登録されました。平成9年には、(財)世界遺産白川郷合掌造り保存財団を設立し、集落内の景観保存活動を行っています。 白川郷の合掌造りが広く知られるようになったのは、ドイツの著名な建築学者ブルーノ・タウト氏(1880〜1938)が、著書「日本の美の再発見」で合掌造りについて記述したことがきっかけと言われています。「合掌造り家屋は、建築学上合理的であり、かつ論理的である」と絶賛し、また、「この風景は、日本的ではない。少なくとも私がこれまで一度も見たことのない景色。これはむしろスイスか、さもなければスイスの幻想だ。」と述べ、この高い評価により、世界中の人々から注目を集めるようになりました。 「合掌造り」とは、木材を梁(はり)の上に手の平を合わせたように山形に組み合わせて建築された、勾配の急な茅葺きの屋根を特徴とする住居で、又首構造の切妻屋根とした茅葺家屋です。 こうした建物はほかの地方にも見られますが、白川では「切妻合掌造り」といわれ、屋根の両端が本を開いて立てたように三角形になっているのが特徴で積雪が多く雪質が重いという白川の自然条件に適合した構造に造られています。 また、建物は南北に面して建てられおり、これは白川の風向きを考慮し、風の抵抗を最小限にするとともに、屋根に当たる日照量を調節して夏涼しく、冬は保温されるようになっています。 合掌造りが日本の一般的な民家と大きく違うところは、屋根裏(小屋内)を積極的に作業場として利用しているところです。幕末から昭和初期にかけ白川村では養蚕業が村の人々を支える基盤産業でした。屋根裏の大空間を有効活用するため小屋内を2〜4層に分け、蚕の飼育場として使用していました。 もうひとつの特徴は又首構造の切妻茅葺屋根という屋根の形態です。日本の茅葺民家の屋根形態は入母屋造りか寄棟造りが一般的ですが、合掌造りは茅葺でありながら切妻造りです。この形にはやはり養蚕が大きく関わっており、妻の開口部で風と光を取り込むことで蚕の飼育に適した環境が作り出されています。生活の機能が家の形となっているところに合掌造りの美しさを感じることができます。 現在、合掌造り建造物は、 白川郷(人口約600人)には、114棟(内伝統的建造物指定109棟) 五箇山には、23棟残っています。 (参考文献:白川村役場のホームページ) 「白川郷」へ東京からの行き方(一例) 東京駅→(新幹線)→名古屋駅→(JR)→高山駅→(バス)→白川郷 所要時間:約5時間 ※白川郷−五箇山間にもバスが通っています。 バスは本数が少なく、予約も必要なので要注意です。 |
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