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陶磁器・金工・漆工・染織・甲冑・刀剣 |
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日本の工芸品・陶磁器・金工・漆工・染織・甲冑・刀剣ここでは、国宝の中の「工芸品」についてご紹介します。 国宝に指定されている彫刻は、陶磁器・金工・漆工・染織・甲冑・刀剣・その他に分類されています。それぞれについて、見ていきましょう。 1.陶磁器 大量生産型で類似品が多いため、 国宝に指定されているものは多くはありません。 日本で作られたものと、中国・朝鮮のものがあります。 陶器とは土物と呼ばれますが、粘土を原料とします。 素朴で軟らかい質感があります。叩くと鈍い音がします。 (右:野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」MOA美術館蔵) 磁器とは石物と呼ばれますが、陶石と呼ばれる石の粉(長石、珪石を含有)に粘土を混ぜたものを原料とします。ガラスのような硬い質感があります。叩くと高く澄んだ音がします。 2.金工 金工は金属を加工した工芸品ですが、 国宝指定は主に仏教関係のものです。 梵鐘(ぼんしょう)とは、仏教法具としての釣鐘です。 撞木(しゅもく)で撞き鳴らし、重く余韻のある音を響かせます。 大晦日の夜から元日にかけて108回撞く(人間の108の煩悩を 取り除くなどの説があります)、除夜の鐘で知られています。 (右:平等院の梵鐘) 馨(けい)とは、棒で叩いて打ち鳴らし、 読経・梵唄・修法のときに用いるものです。 (右:金銅蓮花文磬 京都禅林寺) 鏡像とは、鏡面に仏や菩薩等の図像を表現したものです。 その他、裏面に海獣などを表した鏡もあります。 舎利(しゃり)容器とは、仏陀の遺骨を収める容器です。 (右:舎利容器 奈良唐招提寺) その他、平等院の鳳凰(右上写真)や、 水瓶、燈籠(とうろう)などが国宝に指定されています。 3.漆工 漆工(しっこう)は、ウルシの木の樹液から精製される漆を器物の表面に塗り重ね、様々な装飾を施す工芸技法です。漆器は、英語で「JAPAN」と呼ばれるほど、日本を代表する工芸品です。 漆を塗る素地には、木材や麻布、陶器、和紙など様々なものがあります。 また、漆を塗った後に装飾を施す技法には、次のようなものがあります。 蒔絵(まきえ)とは、漆で文様を描き、 金粉などを振りかけて、文様部分に 固着させる技法です。 螺鈿(らでん)とは、文様の形に切った 夜光貝等の貝殻を貼り付けて文様を表わす技法です。 (右:片輪車蒔絵螺鈿手箱 東京国立博物館 蒔絵と螺鈿の両方の技法が施されています) 彫漆(ちょうしつ)とは、厚く塗り重ねた漆に、文様を彫る技法です。 蒟醤(きんま)とは、塗り重ねた漆に文様を彫り、色漆を塗りこんでから研いで、平面的な文様を描き出す技法です。 沈金(ちんきん)とは、漆を塗った器物の表面に文様を彫り、金箔や金粉を塗りこむ技法です。 平文(ひょうもん)とは、金、銀、錫等の薄い板を文様の形に切って貼り付ける技法です。平脱(へいだつ)とも言います。 漆工の国宝作品には、仏教関係のもの (右:法隆寺「玉虫厨子(たまむしのずし)」 ※厨子とは、仏像、仏舎利、教典などを 安置するための仏具の一種) や、神輿(みこし)、馬具、楽器、調度品などがあります。 4.染織 染織とは、布を「染める」ことと「織る」ことの総称です。 繊維を染めてから織るものと、 繊維を織ってから染める場合があります。 国宝作品には、袈裟(僧の着用する衣)、 仏教絵画を刺繍したものなどがあります。 (右:刺繍釈迦如来説法図 奈良国立博物館) 5.甲冑 甲冑(かっちゅう)は、武士が戦時に身に着けた、 日本の伝統的な防具です。 彩りが豊かで美しいことに加え、鍛鉄・皮革・漆工芸・ 金工・組紐など、様々な分野の技術を駆使して製作 されているのが特徴です。 (右:赤糸威鎧(あかいとおどしよろい) 青森県櫛引八幡宮) 6.刀剣 刀剣は、日本では古墳時代から作られてていましたが、一般に日本刀と呼ぶ場合には、平安時代末期に出現してそれ以降主流となった湾曲した刀のことを指します。サイズによって刀(太刀・打刀)、脇差、短刀に分類されます。広義には、長巻、薙刀、剣、槍なども含めます。 刀剣は、国宝の工芸品の中では一番数が多く、刀身のみが指定されているものと、飾剣(かざりたち)のように主に外装が指定対象になっているものがあります。 (下:梨地螺鈿金装飾剣 東京国立博物館) 7.その他 その他の分類には、1つのジャンルに納まらない「古神宝類」があります。 熊野速玉大社、厳島神社、鶴岡八幡宮などの祭神に奉納された衣服調度類で、染織、漆工、刀装具など各種のものを含んでいます。 |
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