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アルザス・ロレーヌ地方 |
アルザス・ロレーヌ地方の観光 |
アルザス・ロレーヌ地方の観光フランスは地方によって雰囲気ががらっと変わります。個性的な街々が多いのです。 アルザスはドイツとの国境に面し、ドーデの『最後の授業』の舞台となった地域です。 19世紀後半、普仏戦争にフランスが敗れ、ドイツ領となりました。 そのときにフランス語の先生も免職となり、 明日からはドイツ語が国語となるという時に行なったのが、フランス語の最後の授業です。 そんな歴史がある地域ですので、木組みの家の多い街並みもドイツ的であり、 ドイツ語もよく通じる地域です。 そういえば、その昔『アルザスの青い空』というドラマがありましたね。 主演は山下真司と坂口良子。私も見てました。 ブドウ畑が舞台でしたが、アルザス地方はブドウの産地、ワインの産地としても有名です。 ロレーヌ地方は、アール・ヌーヴォーの中心都市ナンシーが有名です。 ◆ストラスブール◆ アルザス地方の中心の街はストラスブールです。円形に河に囲まれた 直径2kmくらいの地域が旧市街なので、街歩きにはとっても便利な所です。 ピンク色の石で建てられた大聖堂は、色は可愛らしいのですが、 高さ142mの塔のある荘厳なものです。外壁の彫刻や、古い天文時計など、 ストラスブールでは一番の見所となっています。大聖堂前の広場では、 冬になるとフランスではあまり見られないクリスマスマーケットも開かれます。 プティット・フランス地区は、木組みの可愛らしい家並みが続く一帯です。 ですが、もっと可愛らしい街並みが見たい方は、 ぜひストラスブールから列車で30分ほどの、コルマールまで足を伸ばしてください。 ◆コルマール◆ ここのプティット・ヴニーズ(小ベニス)地区は、 運河沿いに木組みの可愛らしい家が 並んでいます。 組まれている木は決して直線ではなく、 木本来の形が残って曲がっていますので、 手作り感が感じられ、 どことなくユーモラスです。 その街並みに花を添えるのが、まさに花です。 ベランダや窓辺に花を飾っている家が 多いので、本当にきれいです。 ゆっくり散歩したい場所です。 小さな街ですが、ここにはウンターリンデンという有名な美術館もあります。 この美術館を有名にしている絵がグリューネヴァルト作の『イーゼンハイムの祭壇画』です。 十字架に架けられたキリストの痛々しさが伝わってくる絵です。 日本人には恐ろしい絵にしか見えませんが、この絵を見たキリスト教徒は、 自分たちのために罪を背負ったキリストに、感謝の念を抱かずにはいられないのでしょう。 ◆ナンシー◆ ロレーヌ地方の中心はナンシーです。 ここは、アール・ヌーヴォーのガラス作家達が活躍した街で、 エミール・ガレ、ドーム兄弟が有名です。 ナンシー派美術館は、ガラス美術品が展示してあるだけでなく、 ガレが作った家具と共に、部屋全体がアール・ヌーヴォー調にコーディネート されているのが興味深いです。 また、ナンシーの中心スタニスラス広場は、ロココ調の装飾が美しい広場です。 もしナンシーに泊まる機会があったら、 広場に面したグラントテル・ド・ラ・レーヌがお勧めです。 スタニスラス広場の美しい夜景を独り占めできます! |
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