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仏教:寺院を訪ねよう!ここでは、仏教についてご紹介しますが、「日本の宗教」のページで説明したように、かつては神仏習合思想がありました。ですから、仏教の施設である寺院の中に神道の要素があったり、逆に神道施設の中に仏教の要素が入っていたりすることがあります。 そんなことも頭に入れた上で、ぜひ寺院を訪ねてみてください。 仏教とは 仏教は紀元前5世紀にインドで発祥した宗教です。他の宗教との大きな違いは、神を信じる宗教ではないということです。仏教の教義はあらゆる生命の住む世界を「世間」とし、そこでの生き方に関する教え(世間法)と、それらを越えて悟りに至る教え(出世間法)との二軸で構成されています。真理の正しい理解や洞察によって悟りを開くことができます。 物事の成立には原因と結果があるという「因果論」を原則として、生命の行為にはその結果である果報が生じるとする業論があり、果報の内容如何により人の行為を善行と悪行に分け、人々に悪行をなさずに善行を積むことを勧めています。 また個々の生に対しては、業の積み重ねによって次の生が続き(輪廻転生)ますが、悟りを開くことによって、輪廻から解放されると言われています。 日本へは、中国・朝鮮を経て、6世紀に伝わりました。日本古来からの神道との対立がありましたが、8世紀頃には本地垂迹説(実は日本の神々も仏が化身として現れた「権現」であるという考え)がおこり、融和が図られます。 また、当初日本の仏教は国家平安を目的としていましたが、13世紀に入ると民衆化が図られるようになります。 19世紀、大政奉還が行われると、神道が重視されるようになり、神仏分離令が出されて廃仏毀釈運動が起きて、多くの寺院が壊されました。 現在の日本では、あまり神道と仏教の区別をせず、初詣や願掛けにどちらの施設へも足を運びますが、葬式は仏教式で行います。 寺院について 「寺院」という言葉は、仏教以外の宗教施設を指す場合もありますが、仏教施設に限定する場合は一般に「お寺」と呼んでいます。 寺院の建物は、礼拝の対象を祀る「堂塔」と、僧侶が居住する「僧坊」とに区分されます。 「堂塔」は仏陀の墓を指すもので、元々の形は土饅頭型でしたが、暑さを避けるために傘を差し掛けたものが定着して、中国などで堂塔となりました。日本にも中国様式が入ってきて、土饅頭の痕跡を残した多宝塔が建てられました。三重塔・五重塔、日本庭園の十一重や十三重の石塔などの多層塔も、同じ由来のものです。 各地の多くの小規模寺院は、近在の檀家と呼ばれる信者を抱え、墓地を保有・管理しています。これらは、神社と異なり檀家以外には門を閉ざしている場合が一般的です。一方、奈良や京都などにある著名な寺院は、信仰や観光の対象として広範囲に参拝客を集めています。 現在、約75,000の寺院があり、仏像の総数は30万体と言われています。 ただし、神仏習合の影響で、神社を持つ寺院(神宮寺)や、仏教の仏も祀る神社(権現)などもあり、必ずしも寺院と神社は明確に区分できないこともあります。 寺院の建築様式 代表的な寺院建築の様式には次のようなものがあります。 和様(わよう) 伝統的な日本建築です。 - 柱の上部同士を補強するため長押(なげし)を打つ - 柱は細く、天井を低めにする - 床を張り、縁側を造る などの特徴があります。代表的なものに、 東大寺法華堂(奈良県奈良市) 唐招提寺金堂(奈良県奈良市) 平等院鳳凰堂(京都府宇治市) などがあります。 禅宗様(ぜんしゅうよう) 中国の寺院建築様式で、禅宗寺院の仏堂に多く用いられました。 - 貫(ぬき)といわれる水平方向の材を使い、 柱と組み合わせて構造を強化 - 柱の上端をすぼませ、下には礎盤(丸い部材)を置く - 畳を敷かず土間に平瓦を敷き詰める - 天井を張らずに構造材をそのまま見せる などの特徴があります。代表的なものに、 - 南禅寺南大門(京都府京都市) - 功山寺仏殿(山口県下関市) などがあります。 大仏様(だいぶつよう) 中国の寺院建築様式で大仏殿などに用いられました。 - 構造的には禅宗様と似ている - 挿肘木(さしひじき)と呼ばれる独特の組物を用いる - 柱の途中に差し込むように組物を付ける などの特徴があります。代表的なものに、 - 東大寺南大門(奈良県奈良市) - 浄土寺浄土堂(兵庫県小野市) などがあります。 寝殿造(しんでんづくり) 平安時代の貴族の住宅建築に用いられた様式です。 寝殿(正殿)と呼ばれる中心的な建物が南の庭に面して建てられ、東西に対屋(たいのや)と呼ばれる付属的な建物を配し、それらを渡殿(わたりどの)でつなぎ、更に東西の対屋から渡殿を南に出してその先に釣殿を設けています。 「源氏物語絵巻」などにも描かれています。 代表的なものに - 毛越寺の庭園(岩手県平泉町)があります。 書院造(しょいんづくり) 室町時代の武家の住宅建築に用いられた様式です。 軸組構造で、建物の内部を引き戸建具や壁で幾つかに仕切り、天井を張り、床の間・違い棚・付書院などの座敷飾りを客間に備え、敷地を含み客を迎え入れるところと、主人とその家族が普段の生活をするところに分けられています。 代表的なものに - 園城寺(おんじょうじ)の勧学院や 光浄院(滋賀県大津市)などがあります。 |
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