病気の名前:病名辞典


吸収不良症候群とは?☆吸収不良症候群


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 病気はいつ罹ってしまうかわかりません。
 身体の不調を感じたとき、それがどんな病気である可能性があるのか、知っておくことは重要です。
 単なる風邪だと思っていたら、重病だったということは往々にしてあるものです。
 そこで、身体の部位別に病名・病気用語を辞典のようにまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。
 もちろん専門医の診断なしには病名を断定できませんので、身体の不調を感じたら、必ず医療機関で診察を受けるようにしてください。


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吸収不良症候群

吸収不良症候群とは、栄養分が消化管から吸収されなくなる障害の総称です。胃で消化された食物がペースト状になると、胃の先端の幽門が開いて十二指腸へ送られます。胃で消化された食物は、肝臓からは分泌された胆汁、膵臓から分泌された膵液と混ぜ合わされ、糖質、たんぱく質、脂肪の栄養素は分解され、その先の空腸、回腸で吸収されやすい形に変えられます。そして、健康な状態であれば、小腸では栄養分が、大腸では水分が吸収されます。吸収されなくなると、栄養失調となり、下痢や体重減少も起こります。小腸膜上にある乳糖の分解酵素ラクターゼが欠乏すると、乳糖が分解・吸収されなくなり、腹痛や下痢を起こします。

原因は、腸管切除手術などによる腸管の炎症や、寄生虫、腸管運動の異常、腸内細菌の異常増殖などさまざまです。また肝臓などの病気が原因になることもあります。

治療法としては、原因がはっきりしている場合にはその疾患を治療することです。その他の場合は、栄養を摂取し、下痢を抑えるために高エネルギーで低脂肪の食事を取るようにします。


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